桜島・新火口の活動活発化「レベル3」に引き上げ
気象庁は12日、鹿児島市・桜島の南岳山頂から東南東約600メートルの昭和火口付近に新たに形成された火口で、噴石を伴う噴火や小規模な火砕流が発生する恐れがあるとして、火山活動度レベル(5段階)をこれまでの「2(やや活発な状況)」から「3(活発な状況)」に引き上げる臨時火山情報を発表した。
昭和火口は、溶岩が流出した1946年の「昭和噴火」以降、静穏だった。しかし、桜島では、今年3月中旬からマグマの移動に起因するとみられる火山性地震が活発化。今月7日には、この昭和火口付近で、60年ぶりに高さ約1000メートルの噴火が確認された。噴火活動は今も続いている。
12日午後開かれた火山噴火予知連絡会では、<1>直径10メートルだった、新たな火口が11日には50〜80メートルほどに拡大している<2>火山性地震が、10日ごろから昭和火口付近の直下で活発化し、マグマが通る道が成長しているとみられる―ことから、「新火口で中規模の噴火が起きる可能性がある」として、レベルの引き上げを決めた。
(読売新聞)
今朝の地震との関係は???